【自分を安売りするな!】サービス残業しないコツ

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ブラック職場ではサービス残業が横行しています。

早く帰りたいと思いながらも、
上司の目や、同僚からの同調圧力に屈してしまう人もいると思います。

今回は私の実体験を基に、
サービス残業が生まれる原因と、サービス残業しないコツを解説します。

サービス残業は社会の悪。デメリットしかない。

サービス残業は社会の悪です。
長期的に見ると会社側・従業員側ともにデメリットしかありません。

会社側のデメリット

会社の信用が落ち、優秀な人材が集まらない

サービス残業をさせる会社の従業員には不満が溜まりまくります。
こうした不満が求職者向けの口コミサイトやSNSで拡散されると、
会社の信用は簡単に落ちてしまいます。

特にOpenworkなどの口コミサイトには、
内情が正直に、かつ辛辣に書かれています。

就活生や転職者はこうした口コミサイトを良く見ています。
ネガティブな口コミが多い会社はやめておこう、と考えるのが普通です。

会社内部に目を向けても、優秀な社員から順番に辞めていきます。
もっと自分を高く雇ってくれる会社がいくらでもあるからですね。

人を大切にしない会社は優秀な人材が集まらず、内部からもいなくなり、
確実に弱っていきます。

最適な人員配置が分からなくなる

サービス残業をさせると従業員の労働時間が正確に分からなくなります。

そうすると、どれだけの人員でどの程度のアウトプットを出せるのか、
どの部署に何人配置すれば業務が回るのか、把握できなくなります。

従業員側のデメリット

残業代がもらえない

これは言うまでもありませんね。
サービス残業をすると本来貰えたはずの残業代が貰えません。

仮に残業の時給が2千円だとして、一ヶ月で30時間サービス残業したとすると、
6万円も損している(=会社に奪われている)事になります。
このように時給で計算するとサービス残業で自分がいかに損しているかが分かります。

従業員は自身の労働力を会社に売って、対価として給料をもらっています。
自分を安売りしてはいけません。

人生の大切な時間を奪われる

時間とは人生そのものです。

1時間サービス残業をしたら、1時間も会社に人生を奪われたと考えた方が良いです。
その1時間があれば、趣味に時間を割けたかもしれませんし、
家族との時間を過ごせたかもしれません。

仕事がつまらなくなる

サービス残業が常態化すると仕事のモチベーションが下がり、
仕事がつまらなく感じます。

モチベーションが高くバリバリ働いている人と比べると、
成長スピードが落ちてキャリアに悪影響を及ぼします。

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サービス残業が生まれる原因

サービス残業しないためには、サービス残業が生まれる原因を考える事が重要です。
会社側、従業員側に分けて原因を解説します。

会社側の原因

上司自身の評価に関わるので残業代を付けてくれいない

私の観測範囲では、サービス残業が生まれる原因としては
このパターンが最も多いです。

部下の残業時間が多いと上司が責任を問われます。
上司自身も、さらに上の上司や人事からの評価を気にして仕事をしているので、
部下にはあまり残業を申請して欲しくないはずです。

保身ばかり考えている上司だと部下にしわ寄せが行きサービス残業が生まれます。
結局のところ残業をいくら付けて良いかは上司次第、という事です。

法令順守の意識が低い

酷い話ですが労働基準法を順守する意識が低く、
「ある程度のサービス残業は仕方ない」と思っている会社もあります。
特に中小企業に多い傾向です。

多少の赤信号なら無視して構わない、と同じレベルの思考です。

従業員から訴えられるか、ネットで炎上でもしない限り、
こうした会社の意識は変わらないでしょう。

人事が勤務時間を正確に把握できない仕組みになっている

残業時間を従業員の自己申告に頼っているとサービス残業が生まれ易くなります。
上司からの圧力に負けて、残業時間を従業員自ら過少に申告するからです。

PCのログイン時間で管理する、会社の入退門の時間で管理する、
といった人の意志が介在しないシステムにしない限り、
サービス残業は減らないでしょう。

従業員側の原因

会社や上司の顔色を気にし過ぎている

残業代を申請すると会社や上司に嫌な顔をされるから、
と自ら残業時間を過少申告する人が多いです。

気持ちは分かりますが上で説明した通り、
サービス残業は何も生まず、長期的に見てデメリットしかありません。

他人の顔色を気にして自分を安売りしたとして、
誰の利益になっているか?奪われた残業代は誰の懐に入っているのか?
をよく考えた方が良いです。

会社に尽くす自分に酔っている(自己満足)

滅私奉公して、会社に尽くす自分に酔っている人もいます。

本当はサービス残業なんてしたくないのに、
考える事を放棄して会社に尽くす自分に酔う事で、
自分の行為を正当化しているタイプです。

厄介なのがこういう人が職場に一人でもいると、
残業代を正しく申請する人が悪者扱いされる事です。

会社に尽くしてサービス残業するのは当人の自由ですが、
周囲に迷惑を掛けていることも自覚して欲しいですね。

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サービス残業しないコツ

それでは本題の、サービス残業しないコツ、大切な考え方について解説します。

労基署に訴えろ、転職しろと言うけれど・・・

サービス残業したくない、サービス残業がツライと言うと、
よくあるアドバイスとして基署に訴えろ・転職しろと言われます。

これらは確かに有効な手段ですが強硬策であるため、
会社との関係が悪化する恐れがありますし、心身ともにかなりの労力が必要です。

本記事では今の職場でサービス残業しないで済む方法が無いか、
穏便に解決できないか、といった視点で考えます。

強硬策に出るのはこれらを試してみてからでも遅くないと思います。

上司の立場になって考える

働いた分だけ残業代を認めてもらえれば、サービス残業しないで済みます。

しかし上で解説した通り、サービス残業が生まれる一番の原因は、
上司が自身の評価を気にして部下の残業代を認めないからです。
なぜ認めないか?と言うと、上司がその上の上司や人事に対して、
部下に残業代をつける理由を上手く説明できない・交渉できないからです。

無理して部下の残業代を認め、上司自身の評価を落とすくらいなら、
申し訳ないけどサービス残業してもらおう、となり
私たち部下にしわ寄せが行くわけです。

従って私たちの残業代を、上司が対外的に説明・交渉する
サポートをしてあげるのが有効です。

残業代を認めさせる具体的な方法

サービス残業しないために、私が実践した具体例を紹介します。

月ごとに「何の仕事で何時間の残業をする見込みか」を整理して、
Excelの表にまとめて上司に提出しました。
残業時間の見積書のようなイメージです。

まとめ方の一例です。

担当案件残業時間の
見込み[h]
残業時間の内訳
○○開発案件5h仕様変更の対応3h、図面修正2h
△△開発案件10h故障トラブル対応8h、報告資料作成2h
××開発案件15h現地調査5h、検討図作成8h、会議資料作成2h
合計30h
※h=時間

作成する際には以下のポイントを抑えておきましょう。

  • 残業時間の内訳を整理し、上司が対外的に説明・交渉し易いよう配慮する
  • 可能な限り「予想外の事態が起きて仕方なく残業した」風を装う
  • 信用を保つため、見込み時間内に必ず仕事を終わらせる
    (=約束できる見込み時間を書く)

これを毎月提出するようになってから劇的に改善し、
サービス残業しないで済むようになりました。

上司もこの表を武器に、さらに上の上司や
人事に対して交渉してくれていました。
会社としても残業代を出す理由が分かれば、出し易いという事です。

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まとめ

本記事のポイントをまとめます。

  • サービス残業は社会の悪。従業員側、会社側の両方にデメリットしかない。
  • サービス残業が生まれる一番の原因は、上司が自分の評価を気にして部下に残業代を付けてくれない事。
  • サービス残業しないコツは、残業する理由・時間を見える化して、上司が対外的に説明・交渉し易いようにサポートする事。

サービス残業は無意味に自分を安売りする行為です。
皆様のサービス残業が無くなる事を祈っています。

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