プラントエンジニアが「辛い」と思うポイント5選

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プラントエンジニアと言えば「キツそう」「忙しそう」
というイメージがあるかと思います。

本記事では、現役プラントエンジニアである私が
仕事をしていて実際に「ここが辛い」と思ったポイントを紹介します。

プラントエンジニアの仕事に興味がある人は参考に、
同業の方は共感してもらえると嬉しいです。

プラントエンジニアが「辛い」と思うポイント5選

ワークライフバランスが取りにくい

働き方改革で昔よりはマシになっているとはいえ、
プラントエンジニアはまだまだワークライフバランスが取りにくく、
激務な部類の職種と言えます。

主な理由としては以下の3つです。

  • 何が起ころうとも「納期は絶対」であること
  • トラブル時は昼夜問わず突発呼び出しがあること
  • 工事対応や検査立会のための出張が多いこと

プラントは「設備の稼働時間」が収益に直結し、
停止できるタイミング(=定修日)が決まっている、
という特徴があります。

そのため設備の改造・補修を行う際は「納期は絶対」となります。
また万が一トラブルが発生した場合は最速で復旧・原因究明をする必要がるので、
昼夜問わず突発呼び出しもあり得ます。

プラントエンジニアが激務と言われる理由については、
別の記事でも詳しく解説いています。

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責任・プレッシャーが大きい

プラント業界では他の業界に比べて失敗した時の被害が甚大です。

主な理由としては以下の3つです。

  • プロジェクトの金額規模が大きい(億単位が通常)
  • 危険物を扱うので人命に関わる
  • 設備トラブル(発煙など)が発生すれば周辺住民の生活にも影響がでる

プラント関係のプロジェクトで失敗して
賠償問題に発展したり法的責任を問われた事例は多々あります。

従って担当者の責任は大きくなります。
失敗しないよう何重にもチェック体制が敷かれているとはいえ、
プラントエンジニアは相当なプレッシャーに晒される職種と言えます。

「出来て当たり前」の原点方式である

上でも紹介したようにプラントエンジニアリングは失敗した時の被害が甚大です。
不具合があれば原因究明、損害賠償、なぜなぜ分析、再発防止・・・
と袋叩きにされます。

しかし成功しても特に何もありません。
最初に決めた納期・予算・仕様を守るのは当たり前です。
どれだけ大変なプロジェクトであっても、
契約通りに仕事をしただけですので褒められる事はありません。
基本的に原点方式で評価されます。

プラントエンジニアは怒られるけど、褒められない仕事です。
仕事をやり切ったら自分で自分を褒めてあげないと、
モチベーションを保ち難いです。

上流側の無茶振りにも対応する必要がある

プロジェクトの規模が大きいので、
発注者(設備のオーナー企業)→一次請け→二次請け・・・
と階層構造で仕事を外注していきます。
IT業界などの他業界でも似た構造をしていますね。

このような階層構造になっている以上、
下流側の企業は上流側の企業に逆らえず、
納期短縮・コスト削減・急な仕様変更などの無茶振りを受ける事が多々あります。

さらに、最も上流に位置すると思われる発注者でさえ、
所詮は自動車・素材・食品メーカー内の「設備エンジニアリング部門」に過ぎません。
メーカー内の製造部門が上流側(=お客様)の立ち場となり、
社内では製造部門からの無茶振りを受けています。

プラントエンジニアである以上、
どの企業にいても上流側からの無茶振りに対応せざるを得ない立場となります。

勤務地が地方ばかり

プラントは広大な土地を必要とするため、地方に建設されるのが基本です。
従って勤務地がどうしても地方になってしまいます。
地方の都市部ならまだマシで、山を切り開いた僻地に通う事も珍しくありません。

勤務地が地方になるのはプラントエンジニアの宿命です。
都会のオフィスビルでスーツを着て仕事、という世界とは無縁です。

かくいう私もプラントエンジニアになったのを機に、都会→地方に移り住んだ身です。

地方生活のメリット・デメリットについては、
別の記事で詳しく紹介します(→これから)。

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プラントエンジニアが辛いと思った時は

プラントエンジニアを志望した理由を思い出す

仕事が辛くて辞めたいと思った時は
「自分は何故プラントエンジニアを志望したのか?」を思い出してみると良いです。

ネガティブな点ばかり書きましたが、
プラントエンジニアには次のようなメリットもあります。

  • プロジェクトの規模が大きく、やりごたえがある
  • 担当範囲が広いので、自分の設計思想を設備に反映させ易い
  • 設備が上手く動いた時の感動が大きい
  • 残業代や出張手当のお陰で年収は高い傾向

これらのメリットを考慮しても、辛さの方が勝つのか?
を考えてみる事をお勧めします。

転職に踏み切る際の注意点

プラントエンジニアがどうしても辛い場合は転職するのも手です。
ただし、「転職先では今の辛さが本当に解消されるか?」
という点には注意が必要です。

ワークライフバランスを取りたくて転職した友人がいますが、
転職先でも休日出勤が多い事が発覚し、結局また辞めたがっています。

転職する場合は業種or職種のどちらかが現職と同じ求人を狙う事が多いので、
転職先でも同じような環境だった、というオチが十分にあり得ます。

転職の目的が本当に達成されるのか、よく調べる事をお勧めします。

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まとめ

プラントエンジニアの「ここが辛い」というポイントを紹介しました。

  • ワークライフバランスが取りにくい
  • 責任・プレッシャーが大きい
  • 「出来て当たり前」の原点方式である
  • 上流側の無茶振りにも対応する必要がある
  • 勤務地が地方ばかり

仕事が辛いと思った時は、
プラントエンジニアを志望した理由を思い出してみてください。

どうしても転職する際は、転職先でも結局同じ環境だった、
というオチが無いよう十分に調査しましょう。

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